朝食が大事な理由

日常食の担い手である吉野家は、安心健康で豊かな食事を提供することは重要な社会価値と考え、栄養機能分野を研究しているプロフェッショナルを外部から招聘し、「食べることで健康を目指す」機能性表示食品や特定保健用食品の開発に取り組むなど、調査実施を通して健康に関するエビデンスの蓄積および社会実装を行っています。

朝食と「幸せ度」の関係

𠮷野家は2022年10月、東北大学ナレッシジキャスト株式会社および株式会社NeU(ニュー)と共同で、20代から60代の働く人1,000人を対象に「朝食習慣と幸せ度・ライフスタイルに関する調査」をインターネットによるアンケート形式で実施しました。東北大学ナレッジキャストは東北大学が100%出資するコンサルティング会社、NeUは同大学と株式会社日立ハイテクが設立した脳科学カンパニーです。

調査結果は、朝食頻度が高い人ほど「幸せ度」が高く、「ポジティブな意識」が強い傾向を示すなど、朝食習慣と「幸せ度」「生活満足度」の相関関係が明確に表れる一方、コロナ禍やスマートフォン使用の長時間化など、ライフスタイルの変化が生じている様子が見られました。毎朝規則正しく、米を主体にして栄養バランスを考慮した朝食を摂ることで、生活の「幸せ度」が高まる可能性が大きいと言えます。

一方、吉野家の『朝定食』は、忙しい朝でも手軽に栄養バランスがとれるよう、和食の基本である「一汁三菜」をテーマとしています。ご飯とみそ汁、おかず3品で構成されるお得で理想的な朝食メニューとなっています。「朝牛セット」含め、一食につきたんぱく質を20g以上を摂取することができます。からだを作り筋肉量の維持や集中力の向上に関係するたんぱく質は朝昼晩まんべんなくとることが効果的であり、吉野家の朝食メニューは1日を活動的に過ごすのに最適です。

【朝定食と脳活動の活性化】

朝、魚を含む朝定食を食べた時には、パン食と比べ、集中力、ワーキングメモリを見るテスト中に脳内で思考を司る部分「背外側前頭前野」の脳血流量が高まり、脳活動が活性化していることが確認できました。吉野家の朝定食は、脳活動が活性化するために必要な栄養素がバランス良く含まれているのです。

米飯、味噌汁、主菜、副菜から成る吉野家の朝定食は、脳活動を活発化させるために必要な栄養素をバランスよく摂取できます。ブドウ糖の元となる炭水化物の他、必須アミノ酸を含むたんぱく質やビタミンB群など代謝に関わるさまざまな栄養素をバランスよく含んでいるからです。

脳が集中力を発揮するために、神経細胞はエネルギーを必要とし、活動部位では血流量が増加し、栄養源や酸素を活発に取り込んでエネルギーを生産します。

そのエネルギーの源になる物質は主としてブドウ糖であり、ブドウ糖を得るためには、食事として米飯やパンなどの炭水化物が必要になります。ただし、細胞はブドウ糖だけを取り込んでも、効率よくエネルギーに変換することはできません。ブドウ糖の他に、エネルギーを産生する反応を助けるビタミンB群が必須なのです。また、脳や神経を働かせるためには、神経伝達物質の原料になるアミノ酸、脂肪酸をエネルギーに変えるために必要なアミノ酸など、多様なアミノ酸からなるたんぱく質が必要です。

また、吉野家の朝定食には鯖が含まれる商品があります。青魚の鯖はたんぱく質だけでなく、脳の脂肪酸として知られるDHA(ドコサヘキサエン酸)や血液の流動性を高めるEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含んでいます。

一方、穀類などの炭水化物主体の食事では、ブドウ糖の元となる糖質は豊富なものの、摂取した糖質から脳のエネルギーとなるブドウ糖に変換するのを助けるビタミンB群や脳内で最も濃度の高い必須アミノ酸のリジンは少なく、脳活動が活性化しにくいと考えられます。

RVIP課題中の脳活動

朝食摂取2時間後に、WOT-100(多チャンネル脳活動計測装置)で脳血流変化量を測定しながら、認知課題(RVIP)を実施。
回答中の平均脳活動量を画像化したもの。朝食には吉野家の朝定食(試験食)または同程度の熱量に相当するパン(対照食)を摂取。