安全・安心へのこだわり 工場での取り組み

食の安全を守るため、吉野家の工場では、原材料の調達から店舗への出荷まで、多くの人の目や専門機器を導入してさまざまな検査や点検、品質衛生管理を行い、事故防止や安全管理の徹底に努めています。

調達と仕入れ
吉野家が採用する素牛(フィーダーキャトル)は、生産/肥育から出荷まで、USDA(アメリカ合衆国農務省)の品質規格とカット規格に準拠しています。米国の工場では、枝肉の洗浄は3回以上行うなど、徹底した衛生管理体制が敷かれており、と畜場とボーニングルーム(骨抜き・カット工場)は厳格に分離されています。また、カット工場の温度を一定に保ち、作業台・壁等の細菌検査を毎日行うなど、衛生的な生産管理を徹底しています。
仕入れ食材の点検
食材の鮮度を保つために、季節や外部環境に応じた温度管理を実施。白菜やキャベツなど温度差に弱い野菜の鮮度を保つため、在庫管理や冷蔵庫内の厳密な温度調整を行っています。また、すべての食材に対して、納品時と出荷時の温度に基準を設け、放射温度計を使用した検温と記録を行っています。
品質と衛生
吉野家の工場では、「HACCP」に基づくコーデックス(食品規格)委員会に準じた監査を、年1回以上、第三者機関に委託しています。「HACCP」とは、継続的に商品の安全を確保することを目的として定められた、国際的に認められた衛生管理手法です。原材料の受け入れから商品になるまでの各工程で、微生物による汚染や、金属の混入などの要因を分析。とくに重要な工程を継続的に監視・記録し、高いレベルでの安全性を確保しています。
品質検査
専門の検査員が、「食材の抜き取り検査」、「製造ライン機器の拭き取り検査」を日々実施しています。検査のためのサンプルは、検査員が製造ラインから直接採取するため、工場ではその場所や品目、採取部位などを事前に想定することはできません。
スタッフの厳しい目
工場内の品質衛生管理を徹底するため、工場でのすべての作業に関する手順書を作成し、その遵守を徹底しています。この手順書は、スタッフの教育や、作業手順・記録の徹底、スタッフの安全確保にも大きく役立っています。
製造ラインでの安全・衛生状態の確認
食材への異物混入を防ぐため、スタッフが目視で検査を行っています。野菜加工の工程では、何度も洗浄・殺菌を行い、食肉加工の工程では、検査精度の高いラインが導入されています。さらに出荷段階には、「金属探知機」や「X線異物検出機」を使って原材料や製造機器による金属・異物の混入を防止しています。