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- アメリカと日本における牛肉の生産・流通について
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米国産牛の年間と畜・・頭数は約3,500万頭です。その内肉用の牛であるステア(去勢牛)およびヘファー(子牛を生んでいない雌牛)のと畜・・頭数が約83%の2,900万頭です。これらの牛は30ヶ月齢以下です。
また、ほとんどが30ヶ月齢以上の牛である、カウ(子牛を生んだ雌牛)およびブル(繁殖用の雄牛)のと畜・・頭数は約17%の約600万頭です(2003年現在)。



アメリカでは、生まれた子牛を12ヶ月前後放牧で飼育し、約350kgの素牛(フィーダーキャトル)を先ず生産します。このフィーダーキャトルを生産する業者を素牛生産業者(繁殖および素牛育成業者)といいます。
フィーダーキャトルをフィードロットと呼ばれる肥育場に導入し、6ヶ月前後穀物で肥育し、肉用牛として食肉加工業者に販売します。この過程でわかるように、アメリカの肉牛は18〜20ヶ月齢でのと畜・・がほとんどです。
また、このフィードロットでは数百頭毎の群れで肥育を行い、大きなフィードロットの飼養頭数は数万頭規模で、中には10万頭を超えるものもあります。
このような飼育方法をとるのは、牛の成長のピークでと畜・・するためです(牛はピークを過ぎると脂肪ばかりがついてしまい、牛肉としての価値が低下してしまいます)。アメリカではできる限り均一で安価な牛肉を大量生産するために、このような飼育システムができあがっています。


アメリカではエンドユーザーの要望により、部分肉で取り引きを行うために品質規格とカット規格をUSDA(アメリカ農務省)が作成し、部分肉でのスムーズな取り引きが可能となりました。現在では箱詰めされた部分肉での取り引きがほとんどであり、日本もアメリカから部分肉で輸入しています。
日本がアメリカから輸入しているショートプレート(バラ肉)は、年間10〜12万トン程度です。
これを牛の頭数に換算すると1,000〜1,200万頭となり、アメリカでと畜・・されている牛の30〜35%程度になります(2003年現在)。
そして、アメリカのスーパーマーケット等ではUSDA規格の部分肉名・品質規格の等級(プライム、チョイス、セレクト等)を表示して販売しています。
アメリカでは、と畜・・から部分肉までの製造およびその販売を行う企業をミートパッカーと呼んでいます。大手ミートパッカーは、1日のと畜・・・製造規模が4,000頭以上の工場を複数所有しています。そのような工場はアメリカで10以上あります。(日本全体での1日の牛のと畜・・頭数は4,500〜5,000頭ほどであり、日本最大の東京市場でも1日に350頭前後です。)
ミートパッカーは、と畜・・加工場に搬入された生体牛を1頭ごと目視検査
し、正常な牛のみをと畜・・しています。また牛肉の安全条件である特定危険部位(SRM)の除去も行っています。


アメリカでは、今回のBSE問題の前にO157問題が社会問題化し、そのために徹底した衛生管理体制が敷かれています。例えば、枝肉の洗浄は3回以上行っています。アメリカの工場は、と畜・・場とボーニングルーム(骨抜き・カット工場)が1つの建物の中にあるために、それぞれの分離が徹底され、作業員の往復も禁止、作業着・ヘルメットの色も変えています。また、カット工場の温度は45
(7℃)以下に規制されており、毎日の作業台・壁等の細菌検査を行っています。
このように牛の飼育システム、と畜・・場・ボーニングルームでの衛生的生産管理システムが確立されています。
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