
他社からの転職で1989年に入社。以来10年以上営業畑でキャリアを積む。その後、約5年間にわたり製造物流部ミートセンター長として製造現場を指揮してきた。商品部食肉担当を経て、営業部長として2007年9月より首都圏の核となる南東京営業部を統括している。
長いキャリアを積んだ営業職で転機となった出来事とは?
大きな転機は阪神・淡路大震災を経験したエリアマネジャーの時です。人生観が変わるほどの出来事でした。自分が店長を務めた店舗や、知人の自宅が被害にあったりしました。吉野家では被害にあわれた方のために炊き出しを実施し、私は裏方として周辺地域の社員と協力し、食材の調達や人員の割り当てなどを行いました。それまであまり意識することのなかった「地域社会への貢献」を再認識させられる出来事でした。また、いざという時の吉野家の団結力を実感できました。
営業部長の仕事内容とは?
一言で言えば担当営業部の政策を立案し、戦略を実行することです。複数の店舗が集まってエリアを作り、複数エリアが集まって営業部を作っていますが、エリアマネジャーを指揮して営業部全体に政策や戦略を浸透させるのが営業部長の役割です。
政策や戦略と言ったら難しいのですが、簡単に言えば、店舗を良くするための作戦と実行計画です。例えば現在は、都心では慢性的なアルバイト不足が生じており、人材の採用・育成が重点課題になっています。どうすれば働く仲間を増やせるのかを考えた時、まずは今いる従業員に元気よく働いてもらうことが大事。悲壮感のただよう店舗で働きたいとは誰も思わないですから。では「そのためには何をすればいいのか」を、エリアマネジャーとともに考えていきます。仕事をする上で弊害になっていることを一つひとつ取り除き、元気に楽しく働ける職場環境を作っていくのです。店舗にもたびたび顔を出します。そこで客席に座ってお金を払って食事をし、顧客視点で店舗を観察することが、問題発見につながります。
部下との関係の中で心がけていることは?
本気・本音で話し合うことが必要だと思っています。大事なのはきちんと腹に落ちた状態で行動してもらうこと。ですから問題や疑問があればどんどん吸い上げる。時には強いリーダーシップを発揮し、指示・命令を徹底することは重要ですが、それだけではいけないと考えています。エリアマネジャーにきちんと伝わらなければ、結果的に店長やキャスト(※1)、そしてお客様に伝わるはずもありません。
これから入社する、あるいは入社したばかりの若い世代にアドバイスは?
就職活動にしても仕事にしても、つらいと思うことはたくさんあるでしょう。しかしその経験は後の自分の力になっていますし、振り返って全体から考えればつらい時期は案外あっという間です。壁に当たった時こそ逆に笑顔で乗り切っていただきたいと思います。また私たちは、皆さんが元気に生き生きと働ける環境を提供したいと考えています。
- ※1)キャスト…アルバイトスタッフ

